腫瘍科(がん・しこり)

犬の肛門周囲腫瘍(Canine Perianal Tumors)

犬の肛門周囲腫瘍(Canine Perianal Tumors)

お尻の周りにできる腫瘍で、性ホルモンが関与するものや、血液中のカルシウム値に異常をきたすものがあります。主に「肛門周囲腺腫(良性)」「肛門周囲腺癌(悪性)」「肛門嚢腺癌(悪性)」の3つに分けられます。特に「肛門嚢腺癌」は、肛門の横にある袋から発生し、早期に腰のリンパ節へ転移するのが特徴です。

疫学(発生傾向・予防):
肛門周囲腺腫:未去勢のオス犬に多く、去勢手術によって発生リスクを大幅に下げることができます。
肛門嚢腺癌:雌雄問わず発生し、多飲多尿(水をたくさん飲み、おしっこが増える)などの全身症状で気づかれることもあります。

診断(必要な検査):
直腸検査:指でお尻の中を確認し、しこりやリンパ節の腫れを確認します。
CT検査:肛門嚢腺癌は、お腹の奥(腰下リンパ節)に転移しやすいため、CTで転移の有無と大きさを確認することが不可欠です。

治療法:
外科手術:腫瘍の摘出に加え、転移したリンパ節も同時に切除することを検討します。
去勢手術:ホルモン依存性の腺腫の場合、同時に実施します。

予後:良性の腺腫は予後良好ですが、肛門嚢腺癌は転移があっても、手術と内科治療を組み合わせることで、長期的に良好な生活を送れるケースも増えています。

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