腫瘍科(がん・しこり)

犬の直腸腫瘍(Canine Rectal Tumors)

犬の直腸腫瘍(Canine Rectal Tumors)

排便の異常で気づくことが多く、良性のポリープから悪性のがんまで、お尻の出口付近に発生する腫瘍です。直腸の粘膜に発生します。良性の「直腸ポリープ(腺腫)」が多く見られますが、中には悪性の「直腸腺癌」や「リンパ腫」も存在します。

疫学(発生傾向・予防):中高齢の犬に多く、特定の予防法はありません。排便時にしぶり(何度もいきむ)、血便、便が細くなるなどの症状がサインです。

診断(必要な検査):
直腸検査・内視鏡検査:指やお尻からのカメラ(内視鏡)で腫瘍を直接確認し、組織を採取して良悪性を判定します。
CT検査:腫瘍が周囲の組織(肛門括約筋など)にどこまで広がっているか、腰のリンパ節に転移がないかを精査します。

治療法:
外科手術:腺癌などの場合は手術が第一選択です。当院では病変の位置に合わせ、肛門から引き出して切除する「プルスルー法」などの高度な外科技術も検討します。
内科療法:ポリープの種類によっては、抗炎症薬などでコントロールする場合もあります。

予後:良性ポリープは切除後の経過が良好ですが、腺癌は再発や転移の有無を慎重にモニタリングする必要があります。

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