腫瘍科(がん・しこり)

猫の口腔腫瘍(Feline Oral Tumors)

猫の口腔腫瘍(Feline Oral Tumors)

猫の口の中にできる腫瘍は、そのほとんどが非常に進行の早い悪性腫瘍です。猫で最も多く見られるのは「扁平上皮癌」です。舌の付け根や歯肉に発生し、骨を激しく破壊しながら広がります。痛みも強く、食事を摂れなくなる原因となります。

疫学(発生傾向・予防):高齢猫に多く、タバコの副流煙やノミ取り首輪、特定の食事スタイルとの関連が示唆されています。特定の予防法はありませんが、口を痛がる様子や食事の仕方の変化に注意が必要です。

診断(必要な検査):
CT検査:猫の口腔腫瘍は非常に浸潤が早いため、CTで正確な病変範囲を特定することが治療方針の決定に不可欠です。
生検:確定診断のために組織を採取します。

治療法:
外科手術:早期であれば顎の切除を含めた手術を検討しますが、発見時に進行していることが多いため、慎重な適応判断が必要です。
緩和ケア(疼痛管理):強い痛みを伴うため、鎮痛薬を駆使したケアを優先することがあります。

予後:猫の扁平上皮癌は極めて難治性の高いがんですが、早期発見と適切な緩和治療により、苦痛を最小限に抑えることを目指します。

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