腫瘍科(がん・しこり)

乳腺腫瘍(Mammary Gland Tumor)

乳腺腫瘍(Mammary Gland Tumor)

乳腺にできるしこりで、避妊していない雌犬・雌猫で非常に多く見られます。犬では約50%が悪性ですが、猫ではその80%以上が悪性(乳がん)であり、非常に進行が早いのが特徴です 。

疫学(発生傾向・予防):初回発情前に避妊手術を行うことで、発生リスクを劇的に(犬で99%以上、猫で約90%)抑えることができます 。中高齢での発生が多く、肥満もリスク要因の一つとされています。

診断(検査):
触診・画像診断:しこりの数や大きさを確認し、CTやレントゲンで肺への転移を詳しく調べます 。
病理組織検査:切除した組織を詳しく調べ、良悪性の判定と悪性度の評価を行います 。

治療法:
外科手術:基本は手術による摘出です。腫瘍の大きさや猫種などにより、部分切除から片側・両側の乳腺全切除まで検討します 。
化学療法:悪性度が高い場合や、すでにリンパ節転移がある場合には、術後の再発・転移抑制のために抗がん剤治療を検討します 。

予後:犬では腫瘍の大きさ(3cm未満かどうか)が予後に大きく関わります 。猫は進行が非常に早いため、早期発見・早期手術が完治のための唯一のチャンスとなります 。

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